今年も新茶の季節がやってきました。
毎年5月上旬から6月頃に摘み取られる茶葉を新茶と言います。
立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、2023年は5月2日(火)です。
歌にも歌われる八十八夜の頃に摘み取られる新茶をどうぞお楽しみ下さい。
日本茶の五大産地の新茶。岡本かのこさんの著作。新茶を楽しむ旅をご紹介します。
狭山茶の新茶
狭山茶は江戸時代の頃からお茶を盛んに栽培してきました。冬には零下10度まで気温が下がります。その寒さが香り高くコクのある狭山茶を育てます。また製造過程の最後に高温で『火入れ』という作業をして強い香りを残します。日本三大銘茶のひとつです。
静岡茶の新茶
静岡には多くの茶の産地と種類があります。深蒸し茶の菊川茶や掛川茶。高級茶とされる川根茶、本山茶。まろやかなぐり茶など多種多様なお茶の生産地です。日本随一の生産量を誇っています。日本三大銘茶のひとつです。
伊勢茶の新茶
伊勢茶は一千年以上前から茶を生産してきた歴史あるお茶の産地です。通常は四番茶まで摘み取りますが伊勢茶では二番茶までしか採取しないという特徴があります。煎茶、かぶせ茶、深蒸し煎茶ともに味に定評があります。
宇治茶の新茶
抹茶のほとんどが宇治で作られていました。現在でも抹茶を仕上げる繊細な手法が引き継がれています。宇治地方の山間部では玉露や高級煎茶が生産されています。日本三大銘茶のひとつです。
八女茶の新茶
八女地方に室町時代の初期に明(中国)から「周瑞禅師」によって伝えられました。大正以後、通常より長い期間新芽を稲わらで覆い、独特の風味を持つかぶせ茶を八女茶として作り出しました。
岡村かのこ『新茶』
新茶を飲むお供にいかがでしょう。KindleもしくはAudibleの無料アプリで読むまたは聞くことができます。
*Kindle,AudibleはAmazonプライムのサービスです。
明治から昭和にかけて活躍した小説家、歌人である岡本かの子の随筆。初出は「読売新聞」[1935(昭和10)年]。「岡本かの子全集 第十二巻」[冬樹社、1976(昭和51)年]に収録。新茶を愛で、熱い新茶の碗を手のひらに受けた作品。茶の雫は白磁のかなたに青く、揺曵とした湯気からは爽やかな官能が馥郁と漂う。
新茶を楽しむ旅
旅行先で、新茶摘み体験や飲み比べや新茶の料理メニューを楽しむはもいかがでしょうか。
*リンク先は楽天トラベルです。
● 一棟貸しの古民家に泊まって新茶の時期には茶摘み体験ができます。他の時期にはホタル狩りやタケノコ掘りなどもできます。
→体験型古民家宿 旅ノ舎(静岡県掛川市)
● 静岡の人気お茶屋さんSANOWAのギフトセット付のプランです。【期間】2023年05月01日〜2023年06月12日
→ホテルオーレ イン 静岡茶飲み比べプラン(静岡県清水市)
● 新茶の時期に新茶の飲み比べや料理メニューを用意している宿がけっこうあります。
一年に一度の新茶の季節をお楽しみください。